北里大学供田教授との共同研究においてMAC症、結核治療薬候補新規化合物を発見しました。
当社保有の放線菌、糸状菌など6,600サンプルから2種のMAC菌(Mycobacterium tuberculosis, Mycobacterium avium)に対する強い抗菌活性を示す化合物探索を行いました。活性を示した抽出物をLC-MS/MS分析を行い海洋由来微生物約1,000株のMSスペクトロデータと対比する、Molecular Networking 法を活用して、海洋由来放線菌OPMA40551、OPMA00132株を選定し、有望な新規化合物 Mavintramycinを単離することに成功しました。
新規化合物 Mavintramycin
以下がMavintramycin と特徴を示します。
・非結核性抗酸菌症の病原菌 Mycobacterium avium JCM15430 株と M. intracellulare JCM6384 株に強い生育阻害活性を示す。
・結核の原因菌 M. tuberculosis に対しても強い生育阻害活性を示す。
・カイコ-M. smegmatis 感染系においても延命効果を示す。
活性面と構造面での特異性から、AMED創薬ブースターに採択され開発を継続しています。