シホナキサンチン(Siphonaxanthin)は、フコキサンチンと同じく、赤色から黄色味を帯びた海のカロテノイドの一種と言われています。フコキサンチンは海洋性の褐藻類(ワカメ、昆布、アカモク等)が含有しており、シホナキサンチンは緑藻類(プラシノ藻,アオサ藻,ミル藻)が含有しています。
シホナキサンチンを生産する微細藻類 OPMS30035株
シホナキサンチン精製物(オレンジ色の色素です)
これらは陸上の植物では見られず、海域のみから得られる色素で、また、主に食用海藻類から得られるため、ヒトに対する悪影響は非常に少ないと推測されています。
フコキサンチンとシホナキサンチンは藻類の細胞内での機能が類似しており、ヒトが食用した場合の作用も非常に似通っています(抗肥満作用*)。
他にも、シホナキサンチンは血管新生抑制作用やガン細胞に対するアポトーシス誘導作用等の強い生理活性を示す事が報告されています*。シホナキサンチンは大型藻類では含有量が少なく、また対象となる大型藻類の養殖は行われていないため、殆ど市場に流通していない希少な成分です。
当社においては、フォトバイオリアクターにて培養可能なシホナキサンチン生産株を、保有するライブラリーから見出し商用利用に向けた研究開発を行っています。
*国立大学法人京都大学の研究より