2024年2月6日にロート製薬の中原氏と当社代表の金本が微細藻類関連のセミナーを行います。
詳細は以下をご参照ください。
https://johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC240224.php
微細藻類の最新動向と農業を参考にした事業化戦略
~探索・培養から商品企画、取り組みの実例まで~
セミナー開催にあたって
■はじめに:
地球最古の植物でありながら、最新のバイオテクノロジーによってはじめて栽培できるようになった微細藻類。微細藻類は植物に匹敵する多様性と存在量を持ち、医薬、食、農、畜産、水産、素材、化学、ハイテク等まで様々な分野への事業展開が可能な新しい資源です。光合成を介してCO2から原料を生み出せるその持続可能な資源性に年々注目度が増してきており、国内外で次々と微細藻類スタートアップが生まれ、大手企業も開発に参入し始めています。
注目度が上がる一方、どのように事業化していけばよいのかの具体的な事業戦略が描けず、参入に足踏みする企業も数多くいます。我々は微細藻類を新しい作物として捉え、農業の事業モデルを参考にしながら事業化に挑戦しています。本セミナーでは微細藻類の研究開発から事業化までの一連の流れに関わる知見と併せて、事業化に向けた試行錯誤の様子をお伝えします。
■受講対象者:
・新規事業のネタを探している方
・CO2の有効活用技術を探している方
・6次化産業に興味がある方
・地域創生に興味がある方
・バイオもの作りに興味がある方
・微細藻類のことを知らない方
・微細藻類について研究から事業化までの流れを網羅的に学びたい方
・微細藻類を活用した事業化に興味はあるけれども、どのように事業検討を進めて行けばよいかわからない方
・微細藻類に取り組んでいるが、事業化までのアイデアに困っている方
・微細藻類の事業化についてリアルな話を聞きたい方
・本テーマに興味がある方なら、どなたでも受講可能です
■必要な予備知識:
この分野に興味のある方なら特に知識は必要ありません。
■事前に目を通しておくと理解が深まる文献: ※閲覧必須ではありません
書籍「これからの藻類ビジネス」(株式会社ちとせ研究所 中原 剣/尾張 智美/星野 孝仁/川原田 雄希著・情報機構出版・2020/3)、https://johokiko.co.jp/publishing/BC200302.php などを一読すると更に理解が深まります。
■本セミナーで習得できること:
・微細藻類の探索から事業化までの基礎知識
・国内外微細藻類ビジネスの最新動向
・微細藻類の事業戦略を考える上での方向性
・地域資源を活用した微細藻類ビジネスのアイデア
など
セミナー内容
【第一部:微細藻類産業の最新動向】
1.微細藻類の捉え方
1)なぜ今微細藻類が注目されるのか
2)微細藻類とは何か
3)微細藻類研究の歴史
4)微細藻類の資源的ポテンシャル
5)微細藻類産業=新しい農業(Algae-culture)
6)産業化の課題(技術、コスト、認知度)
2.国内外事業化の最新動向
1)微細藻類事業化の方向性
2)色素分野
3)脂質分野
4)食品分野
5)飼料・餌料分野
6)農業分野
7)その他(医薬品、排水処理、化成品、燃料等)
【第二部:微細藻類研究から事業化までの実践】
1.微細藻類ライブラリーの構築
1)自然界からの採集
2)株の単離
3)単離株の維持
2.有用性の探索
1)有用性の絞り込み
2)有用性の確認
3.培養条件検討
1)培地組成の検討
2)培養環境の検討
4.育種
1)育種の必要性
2)育種の実例
5.スケールアップ検討
1)スケールアップの考え方
2)培養設備の選択
3)PBR(Photo Bio Reactor)を用いたスケールアップ培養
6.原料化検討
1)収穫方法の検討
2)乾燥方法の検討
3)原料規格化の検討
7.最終商品企画
1)ブランドの企画
2)製品の開発
3)販路の開拓
【第三部:地域資源×微細藻類による持続可能な6次化モデルへの挑戦】
1.微細藻類の事業化戦略
1)農業の事業モデルを参考とした3つの方向性
2)大スケールで戦う事業戦略
3)中スケールで戦う事業戦略
4)小スケールで戦う事業戦略
2.地域から始める微細藻類事業の実例(久米島での取り組み紹介)
1)ワイナリーの事業モデル分析
2)地域資源の把握
3)地域資源×技術の組み合わせ
4)事業構想の設計
5)地域との信頼関係構築
6)地域と連携したPR戦略
3.微細藻類産業の将来
1)日本がリードできる理由
2)微細藻類のある社会
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>