スクリーニングサービス

スクリーニングサービスをご利用いただく際の流れは以下の記事をご参照ください。

サービスをご利用いただく際の流れについて

目的の効能/機能性を有する化合物/素材を選別するために、どのようなアッセイ系を用いたら良いか不明なお客様、また、他の受託会社に断られたお客様のご要望にも、対応させていただいております。お気軽にご相談ください。

 

3カテゴリーから選べる、目的に沿ったアッセイ系

①当社が保有するアッセイ系の利用

  • 細胞形態観察試験
    神経細胞の突起伸長を指標とした試験など
  • 酵素阻害、活性化試験
    市販のキットを用いた試験
  • ルシフェラーゼ試験
    市販もしくは自社構築組み換え体細胞を用いた試験
  • 抗酸化試験
    DPPHラジカルによる吸光度変化もしくはORAC法に準じた試験
  • 遺伝子導入を伴う各種試験
    GPCRなどの標的を発現させた細胞を用いた試験
  • 多検体×多遺伝子同時遺伝子発現解析
    最大96サンプルの96遺伝子の発現を廉価で解析
  • Ca influxアッセイ
    各種GPCRなどのアゴニスト・アンタゴニスト試験
  • 各種ELISAアッセイ
    市販のELISAキットを用いた試験

② 目的に合致したアッセイ系の構築

目的の活性をもつ化合物の選別に適したアッセイ系を、当社で提案・構築し、実施します。

③ ユニークなアッセイ系を保有する大学などの組織との連携

当社が提携している大学等の組織で、アッセイを行います。他にないユニークなアッセイを実施できます。

 

当社が保有するアッセイ系利用の例1(細胞毒性試験)

活性化合物スクリーニングのための細胞毒性試験をお引き受けします。
下記の細胞株のほか、お客様指定の細胞株を用いた当社保有ライブラリーのスクリーニングも承ります。また、お客様が保有する抽出物・分画物・化合物を用いた試験も承ります。

コロニー形成阻害試験受託サービス

ブランクコントロールで形成されたコロニー数を100%として各試験液のコロニー形成率を算出する試験です。少数の検体を用いた、毒性・活性の詳細な検討に適しています。コロニーの形成を50%阻害する濃度(IC50値)を求めることも可能です。

細胞増殖抑制試験受託サービス

高感度水溶性ホルマザンを生成する新規テトラゾリウム塩WST-8を発色基質として用い、生細胞を計測する試験です。
多数の検体について、短期間でスクリーニングを行いたい場合に適しています。

使用可能細胞株

ヒト由来細胞株

  • HepG2: 肝癌
  • PANC-1 :膵癌
  • HEK293 :胎児腎
  • BRISTOL8: Bリンパ芽球
  • CACO-2:結腸癌
  • MB-453 :乳癌
  • K562:慢性骨髄白血病
  • UE7T-9:間葉系幹細胞
  • HeLa:子宮頸癌
  • MCF7:乳腺癌
  • NB-1:神経芽腫
動物由来細胞株

  • NIH3T3:胎仔由来線維芽細胞
  • CHO:卵巣由来細胞

その他の細胞株についてもご相談を承ります。

 

当社が保有するアッセイ系の利用の例2(抗菌・抗真菌活性)

グラム陽性/陰性細菌および真菌類(酵母、糸状菌)を検定菌とした抗菌・抗真菌試験です。抗菌・抗真菌活性を指標とし、活性化合物を含む抽出物・分画物を絞り込みます。
お客様が指定する検定菌を用いた当社保有ライブラリーのスクリーニングをお引き受けします。
また、お客様が保有する抽出物・分画物・化合物を用いた試験も承ります

 

ハローテスト受託サービス

検定菌の菌液を塗抹した寒天平板培地の表面に、試験したいサンプルを染み込ませたペーパーディスクを静置、もしくはサンプルを液体のままスポットし、検定菌の発育阻止帯の大きさを確認する試験です。簡便で、半定量的な試験に適しています。

 

液体培養試験受託サービス

液体培養により検定菌を増殖させた状態で、サンプルの抗菌活性を測定する試験です。ハローテストに比べ、多検体を短時間に評価することができます。また、数種類の検定菌を使用することで、目的の菌にのみに選択的に作用する活性化合物のスクリーニングを行うことができます。

検定菌の一例

  • Staphylococcus aureus
  • Escherichia coli
  • Saccharomyces cerevisiae
  • Bacillus subtilis
  • Candida spp.
  • Aspergillus spp.

BSL2レベルを含むその他の検定菌についてもご相談を承ります。

定型試験以外のアッセイ系への対応

定型試験以外のアッセイ系の構築に対応しております。例えば、下表に示すアッセイ系候補をご提案させていただきます。

機能性分類 ターゲット
大分類 小分類 分類 分子名等
生活習慣病 糖代謝 受容体 Glucagon-like peptide 1 receptor
酵素 Dipeptidyl peptidase 4
表現形 細胞への糖取込試験
肥満 受容体 peroxisome proliferator activated receptor
酵素 Glucosidase alpha
脂質代謝 メタボローム解析 コレステロール産生
老化 脳機能 酵素 beta-Secretase
免疫亢進 遺伝子発現解析 遺伝子発現マーカーを用いた試験
抗酸化 酵素 Catalase
美容 美白 酵素 Monophenol monooxygenase
表現形 メラニン細胞を用いたin vitro美白試験
脱毛 酵素 5α-reductase
にきび 受容体 Retinoic acid receptor
リラックス/

睡眠

受容体 GABAA receptor
睡眠 受容体 Melatonin receptor
不安 酵素 Monoamine oxidase

<多様な測定機器>

スクリーニングサービスにおいては、多様な測定機器の利用が可能です。

・マルチプレートリーダー(FlexStation3ARVO X5Infinite M200 Pro
・遺伝子発現解析装置(リアルタイムPCR Step One PlusRoche LightCycler® 96デジタルPCR Quant Studio 3Dデジタル PCRシステムBiomark HD
・DNA解析、分析装置(パルスフィールド電気泳動装置 CHEF Mapper XAシステムAgilent 2100 バイオアナライザNanoDrop
・顕微鏡(Leica DMI6000BLeica DM5000Bキーエンス BZ-X701
・スクリーニングロボット(オートメーションシステム Biomek NX

LC/MS解析サービス

多様性解析システム:化合物の一斉分析・比較

天然物素材含有化合物推定サービス

特定の化合物が、対象とする抽出物/分画物に含まれるかを、LC-MSを用いて調べるサービスです。
この方法により、特定の化合物が天然物素材に含まれるかを推定することができます。
この方法は、特定の活性化合物を含む天然物素材を探したい場合に役立ちます。また、反対に、有毒成分など、望ましくない特定の化合物が対象素材に存在しない可能性を推定することができます。
当社保有ライブラリーのほか、お客様が保有する抽出物/分画物の解析も承ります。

素材間の含有化合物比較サービス

複数の抽出物/分画物に含まれる多数の化合物を、 LC-MSを用いて比較するサービスです。この方法により、多数の化合物の天然物素材間での比較結果を素早く得ることができます。
例えば複数の特定の化合物を含む候補素材があった場合、どの素材を使用すれば最も効率的に開発を進められるかを判断できます。


使用機器:Waters社製Xevo G2-S QTof

特定化合物含有天然素材の検索サービス

多様性解析システム:化合物情報に基づく素材の逆探索

特定化合物高生産株特定サービス

天然物由来化合物を研究する上で、目的とする特定の化合物を高生産する株の入手は、非常に重要です。
LC-MSによる化合物プロファイリングにより、当社が保有する分離株の中から目的化合物の高生産株を検索するサービスを承ります。
選択された株は、レンタル/販売、もしくは化合物の受託生産という形でご利用いただけます。

特定化合物含有天然物素材検索サービス

主に食品・化粧品用途を想定したサービスです。特定の天然物素材/抽出物に類似した素材/抽出物を検索します。
例えば使用したい抽出物があるが、特許などの理由で、その素材を製品に配合できないとします。その場合、目的の活性化合物を含有する、別の素材を検索することが可能です。
検索の対象はお客様保有物、当社保有物のほか、沖縄県工業技術センターが保有する植物素材となります。対象を食歴がある素材に絞り込むことも可能です。

https://opbio.com/wp-content/themes/solaris_tcd088/img/common/no_avatar.png

特定化合物のプロファイル情報(フラグメント情報)を基に、その化合物の類縁体を抽出物中から検索し、それら類縁体の中から、報告のない新規類縁体を確認・精製・構造解析を行った実績があります。

活性化合物の精製と構造決定受託

複雑な天然化合物の構造決定

天然物素材に由来する活性化合物は複雑な構造を持つことが多いため、その化学構造を決定するには、高度な経験と知識を要します。このような活性化合物の精製と、核磁気共鳴装置(NMR)や質量分析装置などを用いた構造決定を承ります。

当社保有ライブラリーに含まれる活性化合物のほか、お客様が保有する天然物素材・抽出物からの活性化合物の精製と構造決定も承ります。

https://opbio.com/wp-content/themes/solaris_tcd088/img/common/no_avatar.png

当社では、これまで各種天然物素材(海洋マクロ生物、植物、微細藻類、微生物)から、様々な活性化合物を精製し、構造決定した実績があります。また、その過程において、新規化合物を発見し、構造決定も行っています。例えば、名古屋大学との共同研究により、海綿から神経突起伸長活性を持つPetrosiol A-Eを発見しました。


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